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  • 2014.03.25 Tuesday
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音楽評・THA BLUE HERB -「LIFE STORY」- 〜最高の変容〜

僕はヒップホップは、多分好きではない。


少なくてもそのジャンルに対して、熱い思い入れがあるわけではない。
海外のヒップホップに乗るラップは、
たとえTOEICを900点取ってもその意味はわかりはしないし。

じゃあ、日本のヒップホップは?
うん。単純に韻を踏む快感とかコトバが
僕の耳をくすぐるのは間違いない。
ラッパーの声質にもよるな。
そういう意味では、K-DUB SHINEもSUIKENも好きだ。
イッちゃた声質というのなら、RINOだって好きだ。
好きになれる要素らしきものを持つアーティストなら
他にもいる。
やんちゃで妙に中学生男子的メンタルティを刺激する、Rhymester。
ひたすら、それこそ「餓鬼」と「下ネタ」に徹した餓鬼レンジャー。etc・・・。
そして、単に所謂ブレイクビーツに耳をゆだねるのも嫌いではない。
勿論、DJKRUSH・・。etc・・。

そもそも、日本語ラップに出会ったのはスチャダラパーがきっかけだ。
その、世間を斜めに見ておちょくる視点と観察眼の鋭さは
時たまニヤリとされた。
しかし、後から知ったのだが1980年代、所謂「ギョーカイ」から
まんまとしたたかに出現したスチャダラパーとは
全く別な場所、
〜そこは原宿のホコ天であるし、地下の暗いフロアだったらしい〜で、
「ギョーカイ」に対して
牙を剥いたまま、活動を続ける者もいた。
今、活動するヒップホップアーティストは、乱暴に部類すれば
大抵この文脈からの派生だ。

その初期、とにかく彼らは「ギョーカイ」に、楯突いた。
いや、それ自体は悪くない。
多分、オンガクの新機軸やらオリジナリティやら
広がりはそう云うところから生まれる。
しかし、「ギョーカイ」に、楯突」くことが
ヒップホップが持つ、特有の過度な攻撃性と結びついて
そのオトはどんどんハードになっていた。
そして、自分の参加してる「ヒップホップ」が
どんどん売り物になればばるほど
かみつく「ギョーカイ」は消え、身内同士の共食いか、
過剰かつ感情移入する気になれない「俺様節」。
最初でこそショッキングだったが、「B」でも「BOY」もない
単なるオンガク好きの僕にとっては、
段々、息苦しくなった。
とにかく、身内だろうがナンだろうが、喧嘩早さと自己顕示欲と
粗暴な言動で罵り合った。
しかも、身内にしか分からないボキャブラリで。

Represent(レペゼン)?
Sell out(セルアウト?
Ill(イル)?
Dope(ドープ)?
Dis?(ディス)?

例えばDis。
(ディス・・・・"diss"と綴るときもある。
 "disrespect"の略で、「人をけなす」とか「見下す」という意味。)。

ご存知なはずがないが、コレだけ自己顕示欲の強い中、
アーティスト同士のエゴは衝突し、必然的に
自らのlyric(歌詞、ラップ全体)で、
相手を貶し合うという文化がヒップホップにはある。
まあ、一番有名(?)なのが
ZEEBRAのアルバム「最終兵器 」における「公開処刑 feat. BOY-KEN」だろうか。

 「覚悟決めるのはおめぇだケージェイ」
 「おめえのグレートフルデイズも今日まで」

言うまでもない。
「PUNKとヒップホップを薄めて美味しいどこ取り、
 ちょっと顔のいい奴がフロントで売れればいい」と酷評されつつも
大ヒットを飛ばしたドラゴンアッシュのKj(降谷建志)をこき下ろしたものだ。
それこそ、ドラゴンアッシュのアルバム「Viva La Revolution」に収録された
「Grateful Days 」じゃ、二人仲良く客演してたのにね。
コレなんかまだ分かりやすいDISだ。

まだ興味がある人は
日本語ラップDIS年表
http://nejire.gozaru.jp/nenpyo.html
をどうぞ。

いつから、lyric(歌詞、ラップ全体)の理解に注釈が要るようになった?
日本語だぞ?
ただでさえ狭いジャンルをさらに囲い込んでどうするつもりだ?

そして、多くのヒップホップアーティストが言う「成りあがり節」。
いくら「自分はこんな困難から勝ち上がってきたぜ」と
吠えても正直共感は出来ない。
少なくてもそこに、ヒップホップ以外の聴き手をも巻き込む
「何か」がなければ仮託などできない。
せっかくラップという、他のオンガクジャンルが持ち得ない
コトバの情報容量を持っていながら、
言っていることは実に僕からは遠かった。
もちろん、そんな音源ばかりではなかったが。

あ。
閉鎖的なジャンル。
初心者お断りの抗争史。
ジャンルの中にいないと届かない当事者の言説。
「必ず勝つ」、「俺が一番強い」
八百長の有無は不明。
それってプロレスじゃん。ヒップホップって。

「俺こそハーコー?(hardcore)?」
「俺がリアル?」

もういいよ。渋谷に行けばCDってフォーマットで
あんたらの「成功ストーリー」は山積みだ。
「成功」してるじゃん。充分と。
商業的には。
あくまで、「ニホンノヒップホップ」と
そのシーン(聴き手も含む)でのみ
有効な吠えだ。
そんな自慢話満載のアルバムを買う気になれるか?
「SAY!!HOOOO〜〜〜」だけで、
ライブの隙間を埋めるなよ。


ブームの初期の一瞬の、リスナーをも巻き込んだ「何か変ワルカモ」という
無邪気な熱狂とそれに呼応するリリース。
その熱狂を経て、市民権を得たオンガクシーンにおいて
アーティストはどうする?
出来上がったオンガクシーンに胡坐をかいて集金に血道をあげるか。
頑なまでにブームの残滓の残る枠組みの中で
そのアートフォームを研ぐ済ますか。
他の音楽要素を取り入れ、ジャンルの復興ではなく、
自分のアートフォームを復興するか。
水で薄めて「ポップです」と開き直るか。

・・・・・・・・前置きが長くなった。
「ニホンノヒップホップ」。
その中で単なるオンガク好きの僕にとって普遍性があるものは?
そう。それがTHA BLUE HERBだった。

THA BLUE HERBとは何だったのか?
憤怒。威嚇。軽蔑。再起。不屈。不倒。
一歩間違えば、負け犬の遠吠えにしかならない
過激なまでにギリギリの所で紡ぎだされたオトとコトバだけを武器に、
聴き手にとっても危険かつ魅惑的なレースを THA BLUE HERB は勝ち抜いた。
ヒップホップの辺境、北海道・札幌・平岸から、
彼らは、自分の食い扶持を堂々と奪い取った。
そしてくれぐれも断っておくが、その「オトとコトバ」は
単なる「ヒップホップ」の枠を超えていた。
そして勿論、その「成りあがり節」は、HIPHOPだけで完結せず、
連日残業でココロもカラダも、赤信号の奴ら、
失業して明日すら知る術もない奴ら、
「B」でも「BOY」でもない奴らにも
何かの灯火を確かに渡したものだった。

それは、既にファーストALBUMで高みを極めた。

STILLING STILL DREAMING
STILLING STILL DREAMING
THA BLUE HERB

. THIS ’98
2. ONCE UPON A LAIF IN SAPPORO
3. ¥
4. SHOCK-SHINEの乱(REMIX)
5. BOSSIZM
6. STOICIZM PRELUDE
7. STOICIZM
8. 弧憤
9. COAST 2 COAST 2
10. 続・腐触
11. ペンと知恵の輪
12. あの夜だけが
13. AME NI MO MAKEZ
14. SHOCK-SHINEの乱
15. RAGING BULL
16. 知恵の輪
17. 北風


THA BLUE HERB - 孤憤
=========================
スピーカーの前の奴等にピース
Yo,俺がILLNEST CHE B,相棒のO RESIDENT,
俺達二人がTHA BLUE HERB札幌だ

二枚目が始まる前に少し言わしてもらう
一枚目を聴いてもわかるように俺たちのサウンドは
似非哲学者やらクソベビーフェイスラッパー
肌を黒くすることしか脳がねぇようなクソR&Bシンガーみてぇな
虚飾を飾りたてるモンは微塵もねぇ
シンプルに音と言葉のみでつくられる
ただ明るい暗いしか言えねぇ物書きや
甘いか甘くないしかわかんねぇスタジオダンサーには
簡単に扱える代物じゃねぇんだ
行動の前に諦めの言葉を書き溜めちまってるような奴は
針を上げてくれ
ココで俺たちは今までお前に言わなかった事や
今迄お前に言えなかった事 とにかく言いたい事全て言い切る
全ての音楽に感謝を捧げながら
あえてスタンツブランツヒップホップのスタンスで
ルネッサンスを起こすんだ
(略)
言いたいことはただ一つ, 止まるな
やるしかねぇんだ
次に日本全国代表する街へ同志を持ち
簡単に左右されない主義主張をつくって
それを維持してる奴等,ピース
かまえるな,俺らはお前等の同志だ
ここで答えを待つ
(略)
前にも言ったように俺達はこの場で,音と言葉で,
そこにいるお前と話をしたいんだ
お前等じゃない,お前の仲間でも,お前の街でも札幌も東京もくそもない
お前一人で来いと言ったろ
お前だけの言葉で,音楽の話や,仲間の話,夢の話,俺達に話しかけてくれ
他人を期待して,不平不満ばっかり言うような奴等は俺達に触るな
腑抜けたラップを聴く暇があったら, 俺は真っ先にSIONを聴く

ひょっとして何か成し遂げたつもりでいるんじゃねぇだろうな
今の状況がそんな簡単に変わんねぇことはちゃんとわかってる
全員じゃねぇ クソなライターは,
不釣合いなペンで,ただ内輪ってだけで
クソな曲しかねぇクソなチャートを
毎月毎月つくるんだろうし
生まれた国や,住んでる街や
コネが勝敗を分けることは何度もあるだろう
だがな,覚えとけ俺達は,北の片隅で,仲間を集めて,愚痴を並べて
そんな身の上を酒で流すような真似はしない
北の本物は,言い訳や,負け惜しみを堪えて
やるべきことをやるんだよ
今,今,スピーカーの前にあるお前の2枚が,今,西暦何年なのか
どこの国か街かは想像もつかねぇ
皿は旅をする,時を軽く越える
最後に一本の針を隔てた
公平な
平等な
尊敬に値するタフな魂を持つ
お前に
特別に全く新しい勝ち方を教えてやる
俺達は平岸、札幌、北海道から来たんだ

=========================



珠玉のファースト。
THA BLUE HERBですらこの衝動と激情に満ちたアルバムは
もう造れないだろう。

Sell Our Soul
Sell Our Soul
THA BLUE HERB


1. SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
2. 天下二分の計(COAST2 COAST3)
3. ウルトラC
4. 29 TO THINK
5. 人斬り
6. 路上
7. S.S.B
8. I’M PRIVATE ARMY
9. STILL STANDING IN THE BOG
10. BROTHER
11. SMILE WITH TEARS
12. サイの角のようにただ独り歩め


そしてセカンドALBUM「Sell Our Soul」。
以前も書いたが、
北海道の札幌の一地方、平岸という辺境からHIPHOPという手段で
勝ち上がってきたTHA BLUE HERB自らを
うまく御することができなかった作品のような気がする。
もちろん凡百のジャパニーズヒップホップが
逆立ちしても出せないオトとコトバがそこにあり、聴く価値がある。
本当だ。

THA BLUE HERB - STILL STANDING IN THE BOG
=========================
心をすり減らしその削りカスで得るモノ
つまり情熱よ お前のスタミナをためすぞ
北風が荒れ狂う闇が明ける頃
俺達は変わらぬ絆を持ってまだ立ってるぞ

この泥沼を見つけだしたあの夜から 
どれくらいの時が過ぎ去ったのだろうか?
水面に映るのは二重で赤目まなこな 
何も満たされてない俺達の顔だ
あの日から これに火を近づけたあの午後から 
どれくらい秋が深まったのだろうか?
水面に映るのは二重で赤目まなこな
何も手に入れてない俺達の顔だ

=========================


やっと、本題だ。
そして5年ぶりのアルバム「LIFE STORY」。もう5年か。
まさかこんな内省的かつ力強い、シンプルなオトを出すとは。


LIFE STORY
LIFE STORY
THA BLUE HERB


マスであり権威であった凡百のヒップホップに牙をむき続ける
THA BLUE HERB のファンタジーは終わった。
THA BLUE HERB はもはや「マイナー」ではない。
すでに権威だ。
神聖なる”アンダーグランド”の覇者だ。
日出ずる国、ニッポンのHIPHOPシーンにおいて
ILL-BOSSTINO(MC)、O.N.O (BEATS)、DJ DYE (CUTS)による
ジャパニーズHIPHOPユニットである「THA BLUE HERB 」は
シーンに対して常に、情け容赦のない敵対分子のまま
ついに勝ちをもぎ取り、自らの立ち位置を
メジャーが無視できないポジションにまで力づくでのし上げた。

つい昨日までは「アンダーグランウンド」を自称し
メジャーのオンガクシーンに噛み付き、罵倒し、
一定の名声と金を手に入れたアーティストが
あっという間に、スタジアムバンドと化し
あれだけ仮想敵として忌み嫌ってた「メジャー」のマーケティングに
その膝を曲げ、いつも間にやらかつての敵と握手し、
会員リストにその名を連ねる。
「牙」を研ぎ澄まし続ける者は貴重だ。
大抵は、一定の名声と金を手に入れた時点で
「牙」は方向性を失い、自分が所属する
会員制「メジャー」クラブ以外のテーマへと
的違いな戦い(もどき)を、その有効性に何ら配慮せず
続ける振りをするか、または「牙」を抜かれた無残な亡骸を
オリコンチャートに死屍累々と晒す。
ジャンル問わずよくある話だ。

強調したいが、売れること≒「メジャー」になることは
悪ではない。当たり前だ。
それが本当にイイオンガクなら、多少のハードルを越えて
イイオンガクに貪欲かつ真摯な聴き手に届くだろうし
青臭い理想論だけど、イイオンガクは必然的に
需要があるはずだ。
それがアナログのプレスが4000?(たった!)枚だろうが
CDセールスが何万枚だろうがなんだろうが関係ない。
その意味で「アンダーグランウンド」と「メジャー」であることは
(非常に稀有だけど)相反しない。
そしてさらに稀有だが、「メジャー」であることは
良質なリリースを堅持することと相反しない。(さらに稀有だけど)
その危ういボーダーの上で、自分の思うように
ステップを踏むことが出来るアーティストはさらに稀有だ。

THA BLUE HERB はそのステップを踏んでみせた。
5年ぶりのこのアルバムで。

LIFE STORY
LIFE STORY
THA BLUE HERB

A Side
 1,THE ALERT
 2,RUN 2 YOU
 3,D.I.S.(DO IT SIMPLY)
B Side
 1,ON THE CORNER
 2,SUPA STUPID
C Side
 1.WE MUST LEARN
 2.I FOUND THAT I LOST
D Side
 1,TENDERLY
 2, SUCH A GOOD FEELING
E Side
 1,TRAVEL JAM(3 CITY'S JUMP)
 2,MAINLINE
F Side
 1,MAINTAIN
 2,MOTIVATION


もう「北海道・札幌・平岸からトウキョウへの反逆」でも
「シーンを勝ち抜いた、聴き手によっては過剰とも取れる自負」でもなく。

もはやO.N.O (BEATS)が組み立てたオトは
いわゆるブレークビーツを切り刻み、
コラージュする(2ndアルバム『SELL OUR SOUL』でみせた)
「HIPHOP」ですらない。

シンプルかつ力強いバスドラム。
そして、抑制された美しく切なく、思惟を誘うストリングス。
「HIPHOP」というよりはまるで、ダウンテンポでダビーな、
煙るようなハウスミュージック。

ファーストで見せた衝動とも言うべき、狂おしい熱情を
このアルバムは僕に与えない。

勿論、セカンドみたいなブレイクビーツの極北のような
スリリングさと、ファーストからいまだ引きずる
高揚感は、(アルバム全体の中では一部を除いて)その鳴りを潜める。


慎重にアルバムを立ち上げる一曲目、「THE ALERT」。

=========================

君の抱える苦悩全ては知らん 肩代わりできるとも思ってはいなく
出来るのは 君も自分と見間違う 君のに似た苦悩にのた打ち回る
姿さらし出すことでしかなく これぞ傷口響かす 痛みの美学


=========================

アッパーで、そしてセカンドALBUM「Sell Our Soul」の
延長線上のような「RUN 2 YOU」と「MOTIVATION」。

まるで怖れと不安を祖国に置いて忘れてしまったような
バックパッカーにとっての
永遠のアンセムとも言うべきTRAVEL JAM(3 CITY'S JUMP)

中盤に差し掛かる曲、「ON THE CORNER」。

=========================


昔の仲間は今じゃバラバラ 多くの仲間達が墓の中
だからそこにいてくれ 生きててくれ 
俺は今もお前を信じてるって信じてくれ
(略)
果たすべき約束が走らせる 人は繋がらず すれ違ってる
出会い頭に言葉を仕掛ける 街の曲がり角 フックを引っ掛ける
思いがけず 必ず嘘はばれる ビルディングはネオンを着替える
出会い頭に言葉を仕掛ける お前の理解をここで待ってる

=========================


「WE MUST LEARN 」。
その政治/戦争観には恐らく賛否両論が
うんざりするほどあるのだろうが
その「論」の前に、ラッパー、BOSS THE MC の
コトバはいささかもその魅力はかすまない。
戦場に駆り出された兵士の視点。
家族との対話への郷愁。
そして、「兵士」は郷愁から
今自分がいる「劣化ウラン弾」。
「民主主義」というフィクションを
正義と信じた彼とその現地における落差。


=========================

家から離れた 地球の裏側の 怨嗟がとぐろを巻く真ただ中の
一体何を 誰の手から守ろうと 俺達はくたくたになっているのだろう?


=========================


そして、「SUCH A GOOD FEELING 」。
EGO-WRAPPIN'のヴォーカル、中納良恵が参加。
とんでもない浮遊感。アルコールが片手にあれば
どこまでも飛んでいけそうなミッドナイトトリップ。

「HIPHOP」というクリシェ「cliche」(〔仏〕決まり文句。常套句。)
ではすでにこの新譜は、語ることはできないだろう。
恐らく少なからず多くの「B」・「BOY」は、戸惑い、ストレートに受け止められず
脱落を余儀なくされるだろう。
個人的には全く構わない。
1stアルバムから、「B」でも「BOY」でもないジャンルの外へと
届くコトバとオトをTHA BLUE HERB は吐き出してきたのだからこそ
「B」でも「BOY」でもない僕は、その新譜を渇望したのだ。
だがらこそ、僕は渋谷中のレコ屋を回り、
諦めかけた頃、何故かCISCO TECHNO店でそのアナログを
見つけ、まるで電流にはじかれたようにそれをつかみ贖ったのだ。
あいも変わらずアナログは、一度逃せば
恐らく再プレスされることはないだろう。

アルバム「LIFE STORY」は、聴くたびにそのオトとコトバは表情を変える。
誰もが寝静まった深夜。
i-podで街を歩く昼下がり。
公園。自分の部屋。
咀嚼の感触は聴くたびに変容する。
THA BLUE HERBという表現は、
こんな形で裏切られた。
素晴らしい。


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  • 2014.03.25 Tuesday
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  • 04:47
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