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  • 2014.03.25 Tuesday
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World's End Girlfriend@再生可能なカタストロフィ。

大多数の音楽ファンが、知りも興味も抱かないジャンルがある。


その名は「エレクトロニカ」。
購入せずに、それがどんな音楽なのかを知りたければ、
そう。APCとかコムデギャルソンの「気取ってやがる」ショップで
たまにBGMとしてかかっている
眠たくなるような、もしくは実験信号のような
電子音楽。あくまでイメージとしては。

>エレクトロニカは、1990年代以降に現れた
>テクノやハウス等の電子音楽全てをさす呼称として
>扱われる一方で、
>逆に電子音楽の中でもより限定的な一ジャンルとして
>認識されている場合もある。

>限定的な意味合いにおいてのエレクトロニカの際立った特徴は、
>コンピュータによって偶発的に発生した
>グリッチといわれる一種のノイズをメインに扱う
>ところである。
>また、曲の展開や進行、音そのものに
>偶発的要素やこれまでの音楽的様式を否定した
>前衛音楽的な面も見られ、同じくグリッチノイズを扱っている音響派や
>ドローン、ロウアーケースミュージック等と共に、
>音楽性に対してより抽象的にアプローチしている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%AB

説明を読んでも何がなにやらさっぱりだろう。
テクノミュージックから派生したこのジャンルは
何せ評判が悪い。

頭でっかち。
踊れない。
閉じた世界観。
アーティストの自己満足。
実験のための実験。
どれ聴いても同じ。
オンガクにアカデミックな要素持ち込んでどうするんだ?
何が音響派だ。
コンピュータ相手に、音源こねくり回して
はい「一丁あがり」?音楽舐めんじゃねーぞ。
etc。etc。etc。etc。

否定はしない。

まあ間違っても、
聴き手のテンションを高揚させるものでも、
通勤時にイヤフォン越しに聴く類のオンガクでもない。
そんなことをしようものなら、降りるべき駅に降りずに
どこまでも行ってしまうか、家に引き返すだろう。

そんな副作用を認めた上で、
なお(一部の良質なエレクトロニカを)聴こうとする動機は
恐らく川底の石のように部屋で静かに佇んでるような世界観や、
そのジャンルが持ちえる抽象性がゆえに
カンジョウを遠くへ運んでしまうその効用に
触れていたいor魅かれるからなのかもしれない。

World's End Girlfriendを最初に聴いたのは、

dream’s end come true
dream’s end come true

だった。発売日は2002年。
ようやく手に入れたのはつい最近。
その頃好きだった音楽ライター(三田格)が
えらく薦めていたを覚えている。
そのユニット名にも魅かれていた。
「World's End Girlfriend」。
イマジネーションをを
かきたてられる響きだった。

計4曲が収録された50分にも及ぶミニアルバム。
(僕にはミニアルバムとマキシシングルの違いすらわからないのだけれど)

収録されている25分強(!)の
"All Imperfect Love Song"は本当に衝撃的だった。

エディットされる七尾旅人によるコトバの朗読。
何かの物語の断片みたいに。
切り刻まれるドラムとベース。
すすり泣くようなピアノ。
狂うサックス。
電子音。
規則的なビートが現れるのは15分もたってからだった。
ただただ優しく、切なく、
メランコリックなオトの濁流が「終わり」に
向かって吸い込まれる過程を、スピーカーの前で
リスナーは見送るしかない。
他の収録曲も、ノイズ、電子音が飛び交う中で
メロディ(バイオリン?チェロ?または時にはシンセ。)が
その曲単位が、ひとつの物語のように
「終わり」に向かって吸い込まれていく。
まるで短編映画。

エレクトロニカに関する批判は
「World's End Girlfriend」に関しては
当てはまらない。少なくても僕にとっては。

頭でっかちでもなく、
ココロは切なく踊り、
世界観はスピーカーの前のリスナーと
共有させる表現力を持ち、
決してアーティストの自己満足でもなく、
手法は「実験的」ではあるが、
感情へスリリングなまでに訴え。
そしてオリジナルで。

(多分)現時点で最新のアルバムである、

The Lie Lay Land
The Lie Lay Land

をamazonで注文するのに
さして時間はかからなかった。
全10曲。
始まりと終わりが用意された10個のストーリー。
生楽器(バイオリン、サックス、トランペット)が
前面に出ているが
入念に切り刻まれたブレークビーツや電子音が舞う。



どんな音楽だってそうだけど
「聞いてて視覚的イメージを抱ける」ということは
その音楽の魅力のひとつだ。
残酷で切ない童話のようなビジョンが浮かぶ。


個人的には、「ヒーリング系音楽」とやらを聴いて、
水で薄めたような
癒しとやらを得るよりは
World's End Girlfriendを聴きながら
メランコリックな眠りに付くの方がよっぽど好みだ。
心地の良い「ダウナー」は確かに存在する。


(参考)
==================================

World's End Girlfriend名義

Ending Story(2001年)
farewell kingdom(2001年)
dream's end come true(2002年)
The Lie Lay Land(2005年)

補記:
音楽評論家・野田努の評論集

ジャンク・ファンク・パンク
ジャンク・ファンク・パンク
野田 努

の「アズ・ワン(AS ONE)」という
ジャジーでソウルフルな
エレクトニックミュージックをリリースするアーティストに
対する評論に、素敵な文章が書いてあった。
引用する。

 「使えねーよ」と言いたがるDJはもうこの際どっかに行ってもらおう。
 音楽はあんたの道具ではない。
 「踊れねーよ」と言いたがるクラバーには一生踊っててもらおう。
 機械のように。

 〜ハートのダンスフロアで踊りたければ〜
 アズ・ワン「プラネタリー・フォークロア」ライナーノート






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